ベンチャー企業に入社することになった東大法学部生の日記

ベンチャー企業に入社することになった東大法学部生の日記

東大からベンチャーというキャリアを選んでいます。自分の勉強も兼ねて、いろいろ有益な情報を発信していきたいと思います。

ARについて調べてみた

ARについて個人的に調べたことをまとめておきます。走り書きですがご容赦ください。

ARの種類

ロケーションベースAR

  • GPSなどから取得できる位置情報や方角により、適切な位置で情報を表示する
    • 「Layer」という、近くにあるお店を現実の風景に合わせて提示するアプリがある
    • セカイカメラ
  • メリット:現状のデバイスで比較的簡単に利用できる
  • デメリット:GPSではどうしても現在の位置とズレが出る

ビジョンベースAR

  • マーカー型AR
    • マーカーを置いた場所に物体を出現させる
    • メリット:提示したい場所に、低い計算コストで正確に情報を表示できる
    • デメリット:マーカーを置かないといけない。また、画面上にマーカーの全体像が映らないといけない
    • 商品などにマーカーを載せることで、PRになるかも
      • 読売新聞で、紙面にマーカーを載せ、動きのある画像を出した事例がある
  • マーカーレス型AR
    • マーカーを利用せず、現実の環境にある物体や、環境自体を空間的に認識し、情報を特定位置に提示する

参考:

www.atmarkit.co.jp

以降はマーカーレス型ARについて語ります

ラッキングの方法

  • 光学式
    • optitrackなど
    • 複数台のカメラを設置し、リアルタイム・非接触でキャプチャ
    • Outside-in方式ともいう
      • バイスにカメラを設置するInside-out方式とは異なる
  • 立体物追跡式
    • Vufoliaなど
    • あらかじめ立体物を登録しておいてマーカーとして使う

物体の認識方法

  • 一般物体認識
    • 画面の中のりんごをりんごと認識できる
  • 他にもいろいろあるようです

www.slideshare.net

ARのデバイス

モバイル

  • iPhone
    • ARKitの登場により開発が容易になった
    • できること、できないことは以下のURLにまとまっているので、特に重要と思ったとこだけ書く qiita.com
    • 床などの水平面のみ平面として認識可能で、壁などの垂直面は認識できない。また、認識までに数秒かかる
    • 空間内に存在する物体を、空間内の座標上に存在する点の集合として認識できる
    • 取得した情報の保存はできないので、起動ごとに認識作業が必要
    • 現実にいる他のプレイヤーの位置など、現実空間の何かの位置を特定することができない
  • Android
    • ARCoreが発表された

専用デバイス

  • MRグラス

    • Magic LeapやHololens
    • Inside-out方式を採用
    • 複数人で同じ空間を共有できる
    • どうやって空間に干渉するか
      • 同じ場所を凝視
      • 指の動き
      • 声で
  • ホログラフィックディスプレイ

    • Wayrayなど
      • 車の窓に、ナビなどを表示

thebridge.jp

  • IoTとの親和性がある

大事なのは、何をどこまで正確に認識できるのか

  • 点の集合として認識
  • 平面や球体として認識
  • 机やリンゴとして認識

あらかじめ空間を登録しておける場合は強い。アミューズメントパークなど

実際のサービスについて

強みは、「好きな場所に好きな情報を付け加えられる」

現実にあるものに付帯情報を紐付ける

  • 顔を見ると名前や役職を表示するアプリ

www.moguravr.com

事前に試してみる

  • 置いてみる
    • イケア製の家具を試すことができるアプリ

www.moguravr.com

  • 書き換えてみる
    • 絵画の色調を変更できるARアプリ

www.moguravr.com

KDDIに買収されたソラコムが何をやっているのか調べてみた

はじめに

先日、ソラコムという会社が約200億円でKDDIに買収された。2010年以降のインターネット系企業の買収案件としては最大のものになるそうだ。

thebridge.jp

さて、恥ずかしながら、私はソラコムがやっていることを知らなかったし、会社のホームページを読んでもド文系法学部性であるため、何を言っているのかさっぱりわからなかった。

今回は、ソラコムが何をやっているのか、わからないなりに調べたので、みなさんにお伝えしたい。

※間違い等あったら指摘していただけるとありがたいです。

SORACOMのプラットフォームの仕組み

SORACOMのサービス開始当時に、SORACOMのメインサービスであるSORACOM Airについて説明した記事があったので、その記述を見てみよう。

SORACOM Airは従来のMVNO事業者が多額の投資で運用を開始してきたコアネットワーク(パケット交換、回線管理、帯域制御)とサポートシステム(顧客管理や課金)を独自に開発、Amazon Web Services (以下、AWS)のクラウド上に実装したのが特徴。

これによって、大幅な初期コストの軽減によるサービスインの実現と、このプラットフォーム自体を第三者に解放することで、各事業者によるよりきめ細やかなモバイルデータ通信サービスを実現するとしている。

引用元 thebridge.jp

さて、何を言っているのか全く分からない。1つ1つの単語を紐解いていこう。

MVNOって?

そもそも、MVNO事業者とは何だろうか。

どうやら、最近話題の「格安SIM」に関連するワードのようだ。

SIMという小さなチップがあることはご存知の人も多いだろう。携帯を買った際に、かわいい店員さんが携帯の側面から内部に差し込んでくれる'‘あれ’‘である。

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SIMとは、携帯が通信をするために必要なICカードのことらしい。このカードの中には、その携帯の電話番号を特定するための情報が入っている。

SIMがないと電話はもちろんのこと、どこの携帯会社の携帯かもわからなくなるので、モバイルデータ通信でのインターネットなどもできなくなる。

さて、このSIMとMVNOにどんな関係があるのだろうか。

簡単に言うと、MVNOの事業者は、「ユーザーへのSIMの提供方法」を従来の事業者の方法から変えることで、SIMを格安で提供できるようになったのだ。いわゆる格安SIMというやつである。

従来の事業者のことをMNO(mobile network operator)といい、移動体通信事業者と訳す。これはNTTドコモソフトバンクモバイルなどの事業者のことを指す。一方、MVNO(mobile virtual network operator)は、仮想移動通信業者と訳す。この「仮想(virtual)」の2文字が入るのにはどんな意味があるのだろうか。

従来のMNO事業者は、自ら基地局保有している。基地局は、全国にある携帯のためのアンテナだ。インターネットと携帯をつなぐものと考えてもらうのがいいだろう。この基地局と携帯(のSIM)が、無線によってやりとりをすることにより、携帯がインターネットとつながり、データ通信が可能になる。圏外になるのは、この基地局と無線でのやりとりができていない状況になっているからだ。

当然、この基地を保有するのには多額の金がかかり、それがユーザーの携帯料金が高くなる理由でもあるわけである。

MVNO業者は、この基地局を持たない。正確には、NTTドコモなど、すでに基地を持っているMNO業者から借りるのである。基地を保有しない分、当然データ通信のために必要な額を抑えられる。格安SIMの完成だ。

ここで疑問に思ったのが、なぜMNO業者は、競合になるMVNO業者にアンテナを貸してあげるのだろうか、アホなのだろうか、という部分だ。これにはちゃんと理由があった。

sim-tell.jp

この記事に書いてあるように、ドコモが電気通信事業において一定以上のシェアを占めてしまっているため、法律が適用され、基地局を借りたいと言っているMVNO業者を断れなくなっているのだ。

SORACOMは何をしているのか

さて、MVNO事業者が何かわかったところで、SORACOM Airが何をしているのかをもう一度見て見よう。

SORACOM Airは従来のMVNO事業者が多額の投資で運用を開始してきたコアネットワーク(パケット交換、回線管理、帯域制御)とサポートシステム(顧客管理や課金)を独自に開発、Amazon Web Services (以下、AWS)のクラウド上に実装したのが特徴。

このコアネットワークやサポートシステムとは何か。実は基地局があるだけでは、モバイル通信はできない。インターネットと接続するためのネットワークを築き、回線管理や顧客管理をするためには、専用機器を利用する必要がある。これは欧米のベンダーが提供するハードウェアであり、MVNO業者は、これの購入のための初期費用がかかるというハードルがあった。また、ハードウェアではSIMによるデータ通信の増減に細かい対応ができないという問題もあった。

SORACOM Airは、これらの必要な機能をAWSクラウド上にソフトウェアで実装したのだ。

これにより、MVNO事業者は初期費用を大幅に削減できるし、「SIMの通信速度の変更や通信の休止、再開、通信の監視や処理の設定などを一括操作することが可能」になる。

以上がSORACOMのプラットフォームの説明である。

IoT事業者にサービスを提供

さて、ここまでわかれば、先ほどの記事がだいぶ読みやすくなったのではないだろうか。

thebridge.jp

ここに書いてあるように、SORACOMはSIMをIoT事業者に提供していくことにより、IoT事業者はMVNO事象者とSIMの契約をすることなくSIMを使えるようになり、費用を安く抑えられる。

今後拡大していくであろうIoTの通信を担うプラットフォームとなるのだ。

おわりに

当然、SORACOMはさらにサービスを拡大しているが、SORACOMの基本的な部分は理解してもらえたと思うので、今回はこれで終わろうと思う。

今後もこのような解説をしていければなと思う。

【最新のTechを知る】オンデマンド貸倉庫「omni」について調べてみた

先日、Tech CrunchOmni(オムニ)というサービスが紹介されていた。日本ではあまり見ないサービスなので、調べてみることにした。

jp.techcrunch.com

Omniとは

Omniとは、一言で言うとオンデマンド貸し倉庫サービスである。要するに、ユーザーは自分の家に置いておきたくないものを、Omniを運営している会社が所有している倉庫にいつでも預け、いつでも引き出せるというものだ。例えば、月に1,2度キャンプをする人は、自分の持っているテントなどのキャンプ用具を倉庫に預けて置き、キャンプの際にのみ用具を引き出せるのだ。

かかる費用はものを預けるのに1カ月単位で金がかかり(ものの大きさによりかかる金が変わる)、引き出す際にも、ものをデリバリーする費用がかかる。ただし、引き出す際の費用は、どれくらい早く自分の元に預けたものを届けてほしいかによって変わってくる。

このビジネスモデルは、「決算が読めるノート」のこちらの記事で書かれていた、「大口で取引されているものを小口でオンデマンドで利用できるようにする」モデルである。

卑近な例で説明すると、ウィスキーの量り売りなどがこのビジネスモデルに当てはまる。今まではボトル(大口)でしか買えなかったウィスキーを、自分の好きな量測ったもの(小口)を、欲しい時(オンデマンド)に買えるようにしたというものだ。

Omniも、ユーザーが自分では買えなかった倉庫(大口)を、Omni側が大きな倉庫を買い、その中のスペース(小口)をユーザーに貸し与えるということをしているのだ。

しかもこのOmni、ユーザーが倉庫に預けたものを友人や同じコミュニティに属する人に貸せるようなサービスを始めることにしたらしい。キャンプ好きなユーザーが、自分の友人がキャンプをする際に用具を倉庫の中から貸し出せるのだ。

これにより、B2Cだけでなく、UberAirBnBのようなC2Cのオンラインマーケットプレイスにもなるということだ。

日本に貸し倉庫サービスはあるのか

調べたところ、日本にOmniのような貸し倉庫サービスは見当たらない。アメリカは日本に比べて土地が広く、芝刈り機や脚立などの工具が家にあるイメージがある。Omniiでは、最も預けられるのが「家庭用品と工具」に分類されるものであることを考えると、そういった日本ではあまり買わないものをメインで預けているのではないだろうか。

日本である似たようなサービスに、「hinata trunk!」というサービスがある。

trunk.hinata.me

簡単に言うと、アウトドア用品を預けておいて、必要な時にキャンプの現地に届けてもらい、また現地から返却できるというものだ。料金は月額で980円となっている。

さて、こちらのサービスだが、実は「hinata」というアウトドア情報のメディアから派生してできたサービスなのだ。Omniがいきなり貸し倉庫サービスを始めたのに対し、こちらはアウトドアメディアでアウトドア好きの人々を囲い、その後アウトドア用品の貸し倉庫サービスを始めたことになる。

少し話が逸れるが、サービスがスケールするかにおいて大事なのは、そのサービスでどういった人を囲えるかと、その人たちからどのような情報を取れるかだと思っている。その意味でこの「hinata trunk!」というサービスは囲った人を最大限活かしたサービスと言えるのではないだろうか。

ものを所有しない世の中になっていく

今後どんどん、ものを所有せずにシェアしていく世の中になっていくだろう。もはや車を所有せずにUberを使えばいいし、中国ではあちらこちらに貸し自転車がある。そういう意味では、貸し倉庫サービスは人の所有しているあらゆるものを貸し借りできるマーケットプレイスになっていくかもしれない。

ベンチャー企業で1年間奴隷のように働いて気づいた、ダメなやつの特徴3選

暇すぎた学生生活から一転、奴隷のように働く生活へ

大学2年のときからとあるベンチャー企業で働くことになった。学生ではあるが、ベンチャー企業でめちゃくちゃ働いた経験をもとに気付いたことを発信したい。インターンをしようと思ったのは特に深い理由はない。たまたま届いた友人から誘われたので興味本位で話を聞きにいこうと思い、応募した。

10倍以上の倍率があった採用面接を経て、採用が決まった。週2回くらい働くつもりが気づいたら週7回勤務するようになった。東大法学部は基本授業に出席しなくてもいいし、官僚や法曹に進むつもりは全くなかったため授業に興味を失い、ビジネスの勉強をしたかった私にはちょうどよかった。

インターネット業界に全くうとかったため、slackやQiitaといったベンチャー企業でよく使うツールにすぐ慣れる必要があった。slackというのはoutlookとチャットを組み合わせたようなツールでベンチャー企業では多く導入されている。slackをスマホにインストールさせられたため、常に通知が鳴り続け仕事が振られ続けた。外を歩くときもパソコンを持ち歩くようになり、とにかくインターンの仕事に気付いたら没頭していた。

とにかく仕事が遅いと怒られた。基本的なショートカット機能はおろかそもそもPCやエクセルにどういう機能があるか理解しておらず、インターネットやパソコンに詳しい意識高いやつらとの差が明確だった。上司や同じインターン生から仕事が遅い、仕事ができていないとプレッシャーをかけられ続けた。

別にインターン先がブラックということでは決してない。時給も一般的な額は支給されるし、その週の分の仕事が終わるのであれば、どの時間に出社してどの時間に退社してもよかった(もちろん最初のうちは仕事が終わらないから週7で働いていたわけだが)。

今では以前よりも仕事に余裕が出てきて、後輩のインターン生たちを統括し、指導する立場になっている。

明らかにわかる。「できるやつ」、「できないやつ」

さて、そうして、インターン統括の立場で新たに入ってくる新人のインターン生たちを指導していると、驚くほどはっきりと「できるやつ」と「できないやつ」の違いがわかるのだ。

いや、正確に言えば、「今はできなくても、今後できるようになりそうなやつ」と、「今もできないし今後もできないだろうやつ」の違いがはっきりわかる。そして、彼らの時給の差は如実に開いていく。

しかも、できるかできないかは学歴とはほとんど相関しない。正直、私がインターンを始めるときは、東大生だしサークルのまとめ役のようなことも一時期していたので、他のインターン生よりも活躍できるだろうと高を括っていた。しかし、自分より下の学年の慶應生がインターンのMVPを取っていたり、コミュ力の高い早稲田生が毎日のように企業からアポイントメントを獲得していたりと、自分より優秀なやつがごまんといることに気づかされた。

今でこそ、業務を人並程度にはこなせるようになってきたが、もともとはそういう「できないやつ」のポジションにいたからこそ、「できるやつ」と「できないやつ」の違いがわかる。

今回は、仕事ができない新人のAさんと、できる新人のBさんを比べながら、ダメなやつの特徴を見ていきたい。

特徴1:データの出し方が雑で、共有工数を多く取られる

働いていると、上司から「このデータ、エクセルでまとめておいて」と言われることがあるだろう。私も新人のインターン生2人に、データをまとめてくれを頼んだことがあった。2人からもらったデータは、以下の2つのような形でまとめられ、私に渡された(データは仮のものを使っている)。

【Aさんのエクセル】 f:id:youtube_lover:20170623095231p:plain

【Bさんのエクセル】 f:id:youtube_lover:20170623095817p:plain

さて、皆さんならこのデータを見たときに、どちらを優秀だと思うだろうか。Bさんのデータは単にきれいであるだけでない。合計人数などは、こちらがデータを必要としている理由まで考えているからこそつけられる情報なのだ。

私も最初のうちはAさんのようなデータを出していて、上司から何度も作り直しを命令されたが、なぜデータを突き返されたのかわからなかった。しかし、先輩のインターン生が出したデータを見て、自分のデータとの違いに愕然とし、セルの固定方法などをググりながらなんとか見よう見まねで、わかりやすいデータを作る方法を覚えていった。

データ出しで大事なのは、共有工数をいかに減らせるかと、上司の仕事をいかに減らせるかという視点だ。雑なデータは、どれが何を意味しているのかもわかりずらくなるし、きれいに直す手間を上司に取らせてしまう。

しかも、意外とこういうガサツさは直しづらい。メールでも誤字脱字が多かったりする。そうすると、外部とのやり取りなど、重要なことは任せられない。

丁寧な仕事は、まずその人自身への信頼につながり、大きな仕事を任せられる第一歩になる。

特徴2:日報がただの感想文

働き始めると、その日の仕事の成果を日報という形でまとめて、社員やインターン生同士が共有する場合が多い。これは私自身も何度も言われてきたことだが、日報にはその日に学んだこと、気づいたことをとにかくひたすら書けと言われてきた。

【Aさんの日報】

だんだんと仕事に慣れてきた。作業が遅いので、もっと効率的に仕事ができるよう頑張りたい。

【Bさんの日報】

  • 今日は○○と××を終わらせた
  • ○○をしている最中にアナリティクスを見たところ、□□の数値が徐々に下がっていた。
    • ~~のせいではないかと思うので、次回出社時にアナリティクスを見て確かめる。
  • 全体的に作業が遅い気がするので、各作業にどの程度時間がかかっているのかを計測し、大きく時間を取っている作業を効率化する。

Aさんの日報は、ただの感想文である。Aさんがいったい今日一日でどれくらいの成果を出し、次回以降はどのように成果を出していくかが全く見えてこない。笑ってしまうかもしれないが、この程度の日報を量産するインターン生は驚くほどいる。

一方で、Bさんはしっかりと今日の成果、気づき、問題点と改善点などを書いている。Bさんが今日一日で成長しているということがしっかりとわかるのだ。

この程度のことと思うかもしれないが、誰もあなたの仕事を常に見ていられるほど暇ではない。結局、これだけのことをしましたと自分で発信していかなければ損をするだけなのだ。それに、日報に気づきを毎回たくさん書いていこうとする、当然ながら仕事の姿勢も変わっていく。成果が出ないと、当然日報に書くこともなくなるので、成果を出そうという姿勢が身につくのだ。

特徴3:勤務時間外に自分を磨かない

これは賛否が分かれる部分かもしれないが、事実としてどうしても、勤務時間外にエクセル練習などの自分磨きをする人としない人では、仕事をこなす早さに差が出てしまう。

そして、もし長期インターンを実りのあるものにしようとしている人なら、インターン生という立場だからこそ勤務時間外にこのような自分磨きをしてほしい。

なぜかというと、実りのある長期インターンは、学生に雑用だけでなく社員と似たような裁量を持たせて仕事をさせてくれる。しかし、それは反面、社員と似たような成果を期待されているということだ。そうなったときに学生である自分たちは、勤務時間外に少しでも業務に関連する本の読書やショートカットを覚えるなど、ビジネススキルのアップが求められる。

もちろん勤務時間外にずっとそれをしろと言っているのではない。例えば自分のタイピングが遅いと思うなら、毎日10分は必ずタイピング練習を行うなど、そういう小さな積み重ねが必要になってくるのだ。もしそれができないなら、わざわざ長期インターンに行かないで、家庭教師のアルバイトをした方がよほどコスパが高いだろう。

ほんの少しの工夫で「できるやつ」になれる

いかがだっただろうか。こんなことで差がつくの!?といったようなことも含まれていたかもしれない。しかし、自分自身は小さいことだと思っても、評価する側から見れば大きなことというのはいくらでもある。これから長期インターンをしようと思っている人は以上のことを気を付けてほしい。

VRの現状と今後を自分なりにまとめてみた

最近VR事業に携わっている方から、VRの現状についてお話を聞く機会があったので、VRの現状を説明した後、自分なりに今後VRがどうなっていくか書いてみた。

そもそもVRとは

 

VRとは、virtual reality(バーチャルリアリティー)の略で、日本語では仮想現実と訳される場合が多い。Play Station VRなどで一時期話題になっていて、なんとなくどんなものかは知っている方も多いだろう。

 

要は、特殊なゴーグルをつけることで、仮想の現実に自らが没入したような感覚を得られるもの、と思ってもらえればいい。

 

VRは、まずエンタメ領域から攻めている

VRの現状だが、皆さんの中にも聞いたことはあるが体験したことはない。当然機器も持っていない、という方が多いだろう。各社はエンタメ領域から攻めることで、人々の間でとりあえずVRが親しみやすいものになることを目指している状況だ。

VRがエンタメ領域から攻める大きな理由は、おそらく単純な相性の良さだろう。

仮想現実と聞いてアニメの世界観を思い浮かべる人も多いだろうし、ゲームというのはまさしく仮想の現実に自分を没入させ、主人公になりきるものといえる。

7月から新宿で始まるVR ZONE SHINJUKUのように、大型のイベントで親しんでもらう方法もあれば、まずは携帯に装着して使えるような安価なVRゴーグルで体験できるゲームを発売する方法もある(VR機器には、Play Station VRのような、それ自体がVRの画面になるものと、モバイルに装着することで、モバイルの画面がVRの画面になるものの2種類がある)。

japanese.engadget.com 

VRが奪えるのは、「1人で何かに没入したい時間」

さて、このVRですが、個人的には「一般人の生活の一部に組み込まれる」みたいなものにはならないと考えている。VRについて昔から注視していた方からすれば当たり前の結論かもしれないが、一応理由を書かせていただく。

まず、VRであろうとなんであろうと、今の時代は結局、「いかに消費者たちの可処分時間を奪えるか」の戦いであることは間違えないだろう。

そう考えたときに、VRの立ち位置はどうなるだろうか。VRの売りは当然、仮想空間への没入感だ。このことはVRの1つの限界を示している。例えば、Play Station 4では、Play Station VRが発売したがおそらくNintendo SwitchではVRゴーグルのようなものは(技術的に可能だったとしても)発売されないのではないかと思う。なぜなら、Nintendo Switchはコントローラーを分け合うなど、プレイヤー同士のコミュニケーションを重視しており、没入感というのは、コミュニケーションと対極にある概念だといえるからだ。

2人でゲームをするときに、片方がVRゴーグルをつけてしまったら、2人の間でコミュニケーションは生まれずらいだろう。仮想空間に没入してしまっているから、例えば2人で1つのテレビ画面を見て笑いあう、みたいな現象は起きずらいはずだ。

そう考えたときに、VRが奪える時間は、1人で何かに没入している時間、ということになる。コミュニケーションが重視される今の時代に、この時間が1日のうちに果たしてどれくらい存在するだろうか。私たちは1人でいるときさえ、InstagramTwitterで人とつながらずにはいられない。

to C向けでは、VRはコアな層にしか広まらないのでは

ここから考えたときに、結局VRはエンタメ領域の中でも、1人でゲームをがっつり楽しむというようなコアな層(モバイルでゲームをする層がかなり多くなった現在、このような層をコアな層と言っていいでしょう)にしか広まらないのではないかと思う。

上記の解決策の1つとして、仮想空間内でコミュニケーションを生み出すというのがあり、これがcluster.がやろうとしていることかと思う。この試みがどこまで成功するか、個人的には正直未知数だが、cluster.も、最初は仮想空間上でライブをやるなど、かなりコアな層を取ることから始めて、どこまで層を広げられるかの勝負になるだろう。

www.youtube.com

to B向けに勝機はあるが、「それHoloLensでよくない?」ってなりそうなサービスも多い

こうなると、to B向けはどうだという話になるが、こちらは勝機があるのではないかと考えている。例えば、1つの店舗にVR機器を置いてそれを顧客に見せるという形ならお金はそれほどかからない。

しかし、よく話に出る、VR空間で会議などはサービスにならなそうな予感がする。それは、VRで会議ができるくらいにまで機器等が進化する間にHoloLensの時代がやってくるのではないかと思うからだ。HoloLensはARの一種で、例えば眼鏡状のゴーグルをかけたときに、そこに様々な情報が映し出される。単純に、B向けであればこっちの方が向いているものが多そうだし、VRが進化するうちにHoloLensの時代がやってきそうだなと思っている。

www.youtube.com

おわりに

VRに関してこれが理解を深める一助になれば幸いだ。違う見解も当然あると思うので、意見あればぜひいただきたい。